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リストマーク 2022年に行った城 

2022年12月31日 ()
 1月 1日 木原館
   10日 浮島城
   17日 長峰城、後沼崎城
   23日 観音寺遺構、馴馬城
   24日 上ノ室城、花室城
   30日 木原館
   31日 田伏城、戸崎城西出城
 2月 1日 下田館、中根山館
    6日 舟子城
    7日 宝篋山城
   14日 古渡東城
   21日 馴馬城、上条城
   27日 塙城
  28日月 皿数館、大和田城、要害館、今泉城
 3月 1日 長峰城、小野崎城
    6日 上ノ室城、下岩崎古館城
   14日 森戸城、沖宿堀の内館
 4月10日 足利城(栃木県)
   11日 古河公方館
   17日 木原城
   25日 志田城、福田城:蛇に遭遇したのでシーズン終了
 5月23日 浮島城
   29日 廣徳寺城
   30日 上条外囲い
 6月13日 大室の水神宮(大室城に関係する津の遺称地)
 9月 2日 角館
    3日 脇本城、秋田城
    4日 久保田城
    5日 払田柵、堀田城
11月 1日 亥鼻城、生実城、小弓城
   21日 東条城
12月12日 伊佐津城西出城、東条城
   31日 伊佐津城西出城

のべ51城。
[2022.12.31(Sat) 23:59] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 国書刊行会創業50周年記念冊子に選ばれる光栄 

2022年12月15日 ()
『私が選ぶ国書刊行会の3冊』
    国書刊行会創業50周年記念小冊子 2022年 非売品

2211101.jpeg『図説 茨城の城郭』シリーズの出版でお世話になっている株式会社国書刊行会から新書版の小冊子が届いた。53名の著名人に3冊の国書刊行会出版物を選んでコメントを付してもらう創業50周年記念冊子だそうだ。同封の書面には「御編著訳書が本文にて紹介されておりますので、見本をお送りいたしました」とある。ぎょぎょぎょ、最大でもわずか53人x3冊=159冊しか選ばれない中に我々の本が入っているとは、なんという光栄。

この冊子は2022年11月から2023年3月頃まで全国の書店で開催される「国書刊行会創業50周年記念フェア」で無料で配布されるらしい。フェアを開催するリアルな書店へ行ける方は稀かもしれないが、機会があったら覗いてみていただきたい。また、リアルな書店へ行けない方は、バーチャルな「国書刊行会創業50周年」サイトも用意されている。
我々の本を選んでくださったのは、「推薦者から探す」>「の」>乗代雄介さんだ。ありがとうございます。
[2022.12.15(Thu) 13:00] 『図説 茨城の城郭』 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 小弓公方を取り巻く戦国史 

2022年11月01日 ()
2211011.jpeg千葉市立郷土博物館で開催されている特別展『我、関東の将軍にならん』を見てきました。古河公方家の足利政氏、高基、義明の三つ巴の内紛と小弓公方足利義明の独立と、それに巻き込まれざるを得なかった関東の諸勢力とのぐちゃぐちゃの闘争史は、まだまだあまり知られてはいない領域だと思うので、この展示会が今後の関東戦国史研究へ投げかける意義は大きいと感じました。それら諸勢力の動きと関係を少しでも理解しておくと展示内容を理解しやすいかとは思いますが、この圧巻の展示会を理解するにはやはり専門家の解説が必要だろうと感じました。図録も良いので早く行かれることをお勧めします。
「我、関東の将軍にならん―小弓公方足利義明と戦国期の千葉氏―」
[2022.11.01(Tue) 20:03] 展示会・セミナー | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 調査第一回 

2022年10月01日 ()
2210014.jpegこの結界の場所は、調査のための良い目印です。

2210013.jpegただ、ここ(正面奥の鉄塔)へ行くのも結構大変。
[2022.10.01(Sat) 14:56] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 竹井英文さんの主要論文集が刊行されました 

2022年08月29日 ()
同じ内容ですが、こちらへも書いておきます。

2208263.jpeg『杉山城問題と戦国期東国城郭』 竹井英文著
          戎光祥出版 2022年 9000円

話題の新刊論文集が届いていた。本書は、杉山城問題の中に投入した衝撃の論文を含めて、竹井英文さんのこれまでの杉山城問題と城郭に関する主要な論文が収録されている。これまでも折々に論文をご恵贈いただいていたので、本書収録論文のいくつかはすでに拝読させていただいているが、改めて全体を通読して、この問題の流れと周辺城郭の話題について、竹井さんならではの着眼点を再確認したいと思う。

竹井英文:序にかえて「基礎研究なくして研究の発展はない」
[2022.08.29(Mon) 21:05] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 大竹海岸のはまゆり 

2022年07月23日 ()
2207101.jpeg久しぶりに大竹海岸のはまゆり(スカシユリ)を見てきた。石﨑勝三郎さんが植え始め植え続けた鉾田の海岸のはまゆり、ご本人が志半ばで逝ってしまった後も、遺志を引き継ぐ人々に見守られて少しずつ定着してきたようだ。まだ夏休み前なので日曜日の昼過ぎでもこのくらいの人出だった。尤も大竹海岸は南北数キロに及ぶのでこの時期ならばこのくらいの密度かもしれない。

2207102.jpeg今年は雨が少ないので蕾が小ぶりだと奥さまからお知らせいただいていたが、確かに小ぶりで背丈も低い、おまけに水が足りないようで花びらも乾燥気味に見える。

2207104.jpegハマナスの白い花と赤い実。自生南限は10kmほど南の鹿嶋市大小志崎。

過去の大竹海岸のはまゆり
 →遅くなったけど、鉾田の海岸のはまゆりを見てきたよ 2016/07/06
 →今年も鉾田の海岸へはまゆりを見に行ってきた 2017/07/13
[2022.07.23(Sat) 00:00] 雑談 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 更新忘却 

2022年06月24日 ()
更新を忘れているうちに2か月弱経ってしまっていました。1ヶ月以上更新がないと強制的にCMが出る仕様だったと思うのですが、そんな様子はないです。まぁよかったです。5月は忘れていましたが、せめて月一くらいの更新はしたいと思っているので次回は7月の下旬を予定しています。
[2022.06.24(Fri) 22:05] 雑談 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 長峰城(つくば市) 

2022年04月30日 ()
2018年以降、70城ほどの縄張図を描いてきましたが、2006年に最初の『図説 茨城の城郭』を制作した時代に比べて山林の荒廃がどんどん進んでいるため、全体の輪郭を辿れない城址はザラで、主要部分にすら近づけない場所も多くなっています。

2205171.jpgこのつくば市の長峰城もかなりのやぶ城です。歴史的に重要な城郭なので意を決して突入してみましたが、案に違わずなかなか手強かったです。2003年に来た時にも南側の堀切は見つけていたのですが、今回は20年越しで漸く全体の縄張図を描くことができました。あまりにド薮のため、もう2度と来たくないと毎回思いながらも見落としが気になり、結局、昨年の冬以降3回も薮に入ることになってしまいました。さすがにもう行きたくないです。
[2022.04.30(Sat) 09:25] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 足利学校遺蹟図書館 企画展『上杉憲実と足利学校』 

2022年04月22日 ()
企画展『上杉憲実と足利学校』が足利学校遺蹟図書館(史跡足利学校内)で開催されています。

この展示会へ行く前に目を通しておくことをお勧めしたい絶好の参考資料が2つあります。

2204222.jpg一つ目は、
『戦国の図書館』 新藤透著 東京堂出版
            2020年 2500円
 本書第2編はまるまる戦国最大の図書館・足利学校について書かれています。謎に満ちた足利学校の成立、上杉憲実の業績など明治5年の学制発布で廃校になるまで存続した足利学校の歴史を感じることができる内容です。

二つ目が、
NHK 私の日本語辞典での新藤透氏のお話5回放送のうちの第3回目。らじる★らじるでの聞き逃しは消えてしまっていますが、以下のYouTubeではいまも聞くことができます。
NHK 私の日本語辞典:戦国時代の図書館 第 3 回 足利学校(1/2)
NHK 私の日本語辞典:戦国時代の図書館 第 3 回 足利学校(2/2)
 さあ、これらで予習したら、足利へ向かうべし。
[2022.04.22(Fri) 08:13] 展示会・セミナー | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 土浦市立博物館第43回特別展『八田知家と名門常陸小田氏』 

2022年03月24日 ()
2203212.jpeg土浦市立博物館第43回特別展
『図録 八田知家と名門常陸小田氏』
     土浦市立博物館 2022年 1000円
3月19日から始まっている土浦市立博物館第43回特別展『八田知家と名門常陸小田氏』、21日は昼過ぎから予定が入っていたのでゆっくりは見られないと思いつつも、ちょっとだけでもと時間を作って覗いてきた。小田氏治に関する展示品はこれまでにも見る機会はあったと思うが、八田知家や小田孝朝についてこれだけまとまって展示される機会は珍しい。八田知家から見始め1時間かかっても全体の半分も見終わらず、氏治まではとても辿り着けなかった。ともかく、「小田みかたのちり」「関東幕注文」など国宝上杉文書だけは拝見しておいた。残りはまた次回にして、それまでに図録で復習と予習をしておくことにする。特別寄稿、論稿、コラムなどを含めて示唆に富む読み応えのある図録だと感じた。

註:国宝上杉文書3点の展示は4月10日までで、以降は複製品展示になるのでご興味ある方はお早めに。
[2022.03.24(Thu) 00:00] 展示会・セミナー | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク シリーズ第3弾 『図説 茨城の城郭3 県北編』刊行 

2022年02月25日 ()
『図説 茨城の城郭3 県北編』 茨城城郭研究会編 1200円 2022年

茨城城郭研究会では、4年半ぶりに新刊『図説 茨城の城郭3 県北編』を刊行しました。

2202253.jpg


 本書は 『図説 茨城の城郭』および『続・図説 茨城の城郭』(共に国書刊行会発行)の刊行後も継続する調査の中から新たに確認された城郭を中心に、前著に掲載しきれなかったものを含め、県北地域に点在する96城を縄張図を用いて解説したものです。城郭めぐりのガイドブックとしてだけでなく、北関東から東北へまたがる広い地域の歴史解明のための基礎データとしても活用していただける、 城郭研究者および城郭ファンのお役に立つ一冊だと思います。

[お求め方法]
 販売場所  常陸太田市郷土資料館(梅津会館) TEL.0294-72-3201
 郵送の場合 xym92373@yahoo.co.jp までお問い合わせください。
       書籍到着後、指定口座へ書籍代+送料をお振込みください。


『図説 茨城の城郭3 県北編』は、Amazonなどのネットショップルートを持っていませんので、みなさまの口コミが頼りの心細い販売網です。お知り合いにぜひご紹介ください。
また、既刊『図説 茨城の城郭』および『続・図説 茨城の城郭』も引き続きよろしくお願いたします。
[2022.02.25(Fri) 14:09] 『図説 茨城の城郭』 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 北条義時本を選ぶなら 『鎌倉殿の13人』の参考書 

2022年01月30日 ()
2201141.jpeg『史伝 北条義時』 山本みなみ著
           小学館 2021年 1300円

2021年末には北条義時本も大方出揃い、翌2022年の年明けからNHK大河『鎌倉殿の13人』がスタートした。義時の名を冠した書籍を持っていなかったので、まずは新進気鋭の研究者である山本みなみ氏の本書から読んでみたのでその感想を書いておこう。

多くの義時本の中から、最初に本書を手にできたのはおそらく幸運だったのだろう。どこでそう感じたかと言えば、根拠となる史料を挙げて踏み込んだ記述をしてあり、一般向けの概説本でありながら高い満足感を得られたからだ。記述の流れは、研究史の紹介→現時点での理解→新史料紹介→新たな解釈という手順を取っているのも論理的で好感を持った。これまでに耳にしていた内容は、これこれの研究成果の積み重ねで成り立っていたのかと理解できたし、さらに本書で紹介される新史料によって補足されたり新たな解釈の提案がされることもあり、知的な楽しさを味わうことができた。最終章で改めて同時代から近代までの義時評価の変遷を史料を挙げて流れを追って記述されていたが、これまで一般書ではあまり見たことがない構成ではないだろうか。

強いて希望を付け加えるならば、義時あるいは北条氏を中心にした系図(あるいは相関図)、および略年表などが掲載されていれば、本書だけでなく他書を読むときにも本書を手に取る機会が増えてより参考書としての使い勝手が高まったのではないかと感じた。それはともかくとして、とにかくとても良い本でおすすめの一冊だ。
[2022.01.30(Sun) 00:00] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 2021年に行った城 

2021年12月31日 ()
 1月18日 臼田館
   25日 宮田出城
 2月 1日 田伏城、大和田城、戸崎城西出城
    8日 戸崎城西出城、大和田城
   14日 戸崎城西出城
   21日 坂尾土塁(笠間市)
   22日 戸崎城西出城
   28日 森戸城、東条城、東大沼城
 3月 1日 大和田城、八田館
    2日 枡形山城(川崎市)
    8日 田土部城、高岡丸の内館
   15日 茂呂根本台城
   22日 根火山遺跡
   28日 足利氏館(鑁阿寺)
   29日 勧農城、館林城
 4月 6日 前木館、佐城、柴崎片岡上館、日輪寺城
   11日 木原城
   12日 厚茂城(仮称)、下坂田屋敷内城
   18日 高田須城、浮島城、神向寺城
   19日 下岩崎古館城、谷田部大堀
   25日 岩田館
   26日 笠松城、坂寄居山城
 5月 3日 上長館、上条城
    4日 長峰城
   10日 手野城
   23日 東条城
   24日 東条城
   30日 泉城、若柴城外城
   31日 廣徳寺城
 6月 1日 上条城
    6日 大室城
    7日 谷田部城、手野城
   21日 板橋城、小張城、筒戸城
   28日 大室城
 7月19日 羽鳥館、殿塚館、城之内館、原山館、高崎城
 8月 3日 小野崎城
10月18日 法雲寺城
   25日 峯台城、法雲寺城
11月 1日 下坂田屋敷内城
    8日 大室城
   15日 西坪遺跡、平後館、八田館、田伏城
   28日 舟子城
   29日 舟子城、根古屋城
   30日 林外城、林中城
12月 5日 下坂田屋敷内城
    6日 若森城
    7日 若森城
   12日 桂城、観音寺遺構
   13日 今泉城、南古屋敷館、岩田館
   20日 遠山城
   26日 上小池城
   28日 福田城
   29日 田伏城
   30日 泉城、若柴城
   31日 木原館

のべ90城。

今年は茨城県の中世城館跡総合調査の実質的には最後の調査年になるため、雨天あるいは所用がある以外の休日はほぼ全て城館調査に使ったと言ってもいいくらいで、過去最多といえる踏査数になった。その甲斐あって、60枚以上の縄張図を描くことができた。
[2021.12.31(Fri) 23:00] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 13人の一人八田知家、出演場面あるのか? 

2021年12月13日 ()
2112112.jpeg1年前の今頃、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の13人の一人である八田知家がどう描かれるのかに期待していたが、いまや登場するのかも微妙な塩梅で、期待度はいやまさに萎む一方。
[2021.12.13(Mon) 00:00] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 常陸大宮市美和地区のそば粉と米麹を常陸太田市大里町で醸造 

2021年11月13日 ()
2110103.jpgひと月ほど前に、そば焼酎「檜沢城」のことが茨城新聞に載ったのだが、県北でしか買えないということで諦めていたところ、思いがけず私が左党なことを覚えていてくれた知人から送られてきた。ありがたい。
2年前に県北の「森と地域の調和を考える会」が作ったパンフレットと同じすてきな鳥瞰図がラベルに使われている。
[2021.11.13(Sat) 00:00] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 年明けから春に開催される注目の展示会 

2021年10月13日 ()
周辺地域で開催予定の2021年度終盤(年明けから春)の展示会。
 『鎌倉殿 源頼朝の義兄弟 足利氏の軌跡』
   1月15日〜2月13日、栃木県立博物館 
 『上杉憲実の生涯』
   2月11日〜3月27日、史跡足利学校事務所
 『中世武士団ー地域に生きた武家の領主ー』
   3月15日〜5月8日、国立歴史民俗博物館
 『八田知家と名門常陸小田氏』特別展
   3月19日〜5月8日、土浦市立博物館
[2021.10.13(Wed) 21:27] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 疎かにできないお城と宗教・信仰との関係 

2021年09月11日 ()
2109111.jpeg『城と聖地ー信仰の場の政治性』 中世学研究会編
            高志書院 2020年 3000円

ここ何年かの間に、地元の城郭を見ていく際にも宗教的な視点抜きには先へ進めないことを強く感じさせられる機会が増えている。規模の違いや濃い薄いはあるにしても、城には何かしら宗教や信仰との関係が漂っていて、本書で各研究者が取り上げている規模のものではないが、身の回りの城館を歩いて気づく小さな痕跡もなかなか疎かにできないことを感じる。元々からある宗教的な基盤を吸収する形で城郭が発展していったのか、城郭が後に宗教的な求心性を帯びていったのかなど、本書を参考に地元の城郭と信仰・宗教・聖地についてのヒントを探してみたいと思う。
[2021.09.11(Sat) 08:35] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 伊東潤著『歴史作家の城めぐり』 

2021年08月11日 ()
2108112.jpeg『歴史作家の城めぐり<増補改訂版>』 伊東潤著
          幻冬舎新書 2021年 1300円

お馴染みの伊東潤さんの城めぐり案内書。関東7県+山梨、長野、静岡と地域的には限られているが、自分にとってはちょうど良い範囲だ。まだ読んでいないが、ちなみに茨城県内では、逆井城、額田城、小幡城、石神城の4城が紹介されている。
[2021.08.11(Wed) 07:32] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 引き続き古文書の自主勉強会  

2021年07月11日 ()
2107112.jpg今月も引き続き古文書の自主勉強会は続けている。5、6、7月と3回蚊取り線香を焚きながら公園のベンチで読み合わせ会を行なった。今日の天気予報では15時から雨マークだったがなんとか保って、ポツリと来た16時に解散。その20分ほど後から豪雨になった。どうやら晴れ男晴れ女の割合が高そうだ。
[2021.07.11(Sun) 22:04] 古文書 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 古文書の自主勉強会 

2021年06月13日 ()
2106131.jpgコロナ禍で今年度前期の古文書講座は開講できないとなり、有志で自主勉強会をやってみることにした。前年度の講座で配布されてやり残した教材から1枚選んで1ヶ月かけて自力で書き下してみる。月末に参加者(現在4名)全員へメールまたは郵送で送付する。届いたみなさんの書き下しを読んで自分の読み間違いに気付かされて納得できる字がある一方で、自分の読み方に自信がある字もある。大抵は自分のとんでもない読み方に呆れて笑ってしまうのだが。全員が同じ読み方をした部分はそのまま書き下し、異なる読み方をした部分はそれらを併記して、4人分の読みを1枚にまとめたものを作る。翌月の第2日曜日に公園に集合してベンチでわいわいと検討会を開催する。初心者ばかりのため全部の字を書き下すことができないだけでなく背景となる社会事情の知識にも乏しいため、古文書の意味を完全には理解できずなんかモヤモヤとしたものが残ってしまう。指導者がいる値打ちはここにあると実感する。それでも無い知恵を絞ってああだこうだと意見交換するのもなかなか楽しく、2時間ほどがあっという間に過ぎてしまう。モヤモヤとした部分は開講したときにまとめて解決するので先送りでも良いのだが、今月は別件で講師先生にお会いする機会があったので正解をお聞きすることができた。
[2021.06.13(Sun) 19:50] 古文書 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 地理院電子国土Web→ハイキング→お城発見 

2021年05月13日 ()
2104132.jpg茨城県南地域の中世史に興味がある方ならば小山若犬丸事件でおなじみの難台山だが、難台山城の評価はともかくとして、その周辺はかなりの人気ハイキングコースになっている。数週間前に、ルートからちょっと外れたところに怪しげな地形があるよと連絡をもらった。さっそく陰影起伏図や傾斜量図で確認すると確かに怪しさぷんぷんな地形があるので、天候の良い休日を待って行ってみた。新緑のハイキングを楽しめる季節なので、まぁ成果は二の次と割り切っていたのだが、たどり着くと一目で城郭と分かる光景が現れ、巡ってみると小さいながらも立派な城郭遺構が残っていた。ここで郭内部の写真をお見せしても藪写真に等しいので出さないが、眺望的にはかなり広角で監視可能な絶好のロケーションだ。
[2021.05.13(Thu) 00:00] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 中世佐竹氏研究のいまとこれからを概観できる新刊好著2冊 

2021年04月15日 ()
2103292.jpg『戦国佐竹氏研究の最前線』
   佐々木倫朗・千葉篤志編 日本史史料研究会監修
           山川出版社 2021年 1800円

佐竹氏についてはもちろん興味はあるが、県南に住んでいるせいかいつまで経っても断片的な知識のままで、これまで手ごろな成書がなかったこともあり、通史を読んだ記憶がない。本書は第一線の研究者による分担執筆だが、かなり読みやすいと思う。

2103291.jpg2017年に刊行された『佐竹一族の中世』は、佐竹氏研究の成果を概観できる参考書の久しぶりの出版として歓迎された。そこからまた4年が経ち、今月は2冊の佐竹氏研究書が相次いで出版された。佐竹氏研究の遅れについてはよく言われることだが、同時に若い研究者を中心に新しい成果が積み上がってきていることも確かだと感じる。その様な時期にあってこれら新刊本は、2021年には佐竹氏研究はこの辺りにいたことを記録する道標となる書籍なのだと思われる。
[2021.04.15(Thu) 00:00] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 今春一推しの書『図説 享徳の乱』 

2021年03月20日 ()
こちらでもご紹介。

2103121.jpg『図説 享徳の乱』 黒田基樹著 戎光祥出版
              2021年 1800円

 この春、中世史の本の中で最も期待するものが届いた。数多の戦国武将の中で一推しの足利成氏が享徳3年(1454)に起こしてその後足掛け29年に及ぶ「享徳の乱」の戦乱について、新資料・新解釈が提示されているということで期待が膨らむ。ただ、読み始めてさっそく疑問を感じたのは、宝徳2年(1450)の江の島合戦をほぼスルーしていること。前哨戦としてこの合戦を位置付けなければ享徳の乱の勃発を説明できないと思っているのでこの構成には不満を感じた。と思ってあとがきを読むと「それらについては拙著『長尾景仲』、拙編『足利持氏とその時代』、『足利成氏とその時代』を参照されたい」とのこと。はいはいすでに参照しておりまする(完全に囲い込まれていたわ)。

『長尾景仲』 黒田基樹著 戎光祥出版 2015年 2800円
『足利成氏とその時代』 黒田基樹編著 戎光祥出版 2018年3800円

 NHK大河ドラマでは全く扱われていない時代なので一般の知名度は低いが、登場人物は多いし各人個性的だし関係するご当地も多いし、魅力的なドラマになるのでは無いかと思うのだが、それはまだ少し先のことか。
[2021.03.20(Sat) 00:00] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 古墳研究の一つの到達点か 

2021年02月25日 ()
別のところで紹介したが内容がおもしろかったのでこちらにも再掲しておく。

2012261.jpg『前方後円墳とはなにか』 広瀬和雄著 中公叢書
                 2019年 2600円

昨年末の12月13日に大洗で開催された磯浜古墳群 国史跡指定記念シンポジウム『磯浜古墳群へ続く道』で基調講演をされた、広瀬和雄氏の著書。講演の動画が聞き応えあったので2019年に出た本書にも手が出た。語りたいことがたくさんあるといった講演だったが、本書もそうで、そことが構成からひしひしと伝わってくる。表紙をめくり扉をめくると「はじめに」が6ページ、目次の後に「本書の概要」が5ページ、中扉をめくると「序章」が15ページ、そこからが漸く本文で、本文のあとに「おわりに」が4ページ、「あとがき」が2ページとなっている。
自分の様な古墳入門者がいきなり読むには470ページを超えるこの本は歯応えあり過ぎだった。ただ、最初に著者も書いているが、多くの事例研究から演繹的に解を導きたいという執筆意図のため分厚くなっている様なので、各項目から事例部分を適当に飛ばし読みしても全体のストーリーはなんとか追える。
3世紀中頃から7世紀初めまでの350年間に全国で5200基作られた前方後円墳は、奈良盆地から河内にかけての大和川流域を中心として徐々に全国へ波及しわけではなく、出現も終焉も一気呵成だった。そして、一貫して「共通性」と「階層性」を見せるためのモニュメントとして、350年間これといった進化もなく作られ続け、そして作られなくなった、と言うことの様だ。

 →大洗町の磯浜古墳群から古墳研究の最先端を垣間見る
 →YouTube:【磯浜古墳群へ続く道】
[2021.02.25(Thu) 00:00] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 大洗町の磯浜古墳群から古墳研究の最先端を垣間見る 

2021年01月30日 ()
2012281.jpg別のところに書いたのだが、ここに再掲。昨年末の12月13日に大洗で開催された磯浜古墳群 国史跡指定記念シンポジウム『磯浜古墳群へ続く道』へ行けなかったので、27日に大洗で発表資料集を手に入れてきた(『前方後円墳とはなにか』は後日購入)。これらの資料を読んで当日の講演記録動画を見れば、古墳時代の全体像や磯浜古墳群の位置付けなどが目に見えてくると思われる。さらに、近隣にある大型古墳についても今後その意味を考えてみたくなった。
 →YouTube:【磯浜古墳群へ続く道】
[2021.01.30(Sat) 00:00] 展示会・セミナー | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 2020年に行った城 

2020年12月31日 ()
 1月 2日 臼田館、飯倉大堀土塁
    6日 佐倉盾の台、椎塚城
    7日 竹来館
   13日 藤沢城
 2月10日 一杯館、中延宮平遺跡、中根山館、下田館、
       佐才御舘間遺跡(さざえおたてまいせき)
   15日 木原城(常陽リビング取材)
 7月27日 道夢様用かい堀(伊佐々城)
 8月 3日 笠間城
   24日 木原城、土浦城(iChat取材)
   28日 御殿城(小栗八田館?)、壬生城
   29日 五十子陣、忍城
   30日 中久喜城、神鳥谷曲輪、鷲城、祇園城
   31日 古河城
 9月27日 リュウガイ城
10月26日 根火山砦
11月 1日 常陸太田城(現説)
   24日 陣屋敷城、馬掛不動砦、雁の宮砦
   29日 勝山城
   30日 桑窪城、祖母井城、祖母井陣屋、村上城、尾羽氏館
12月 1日 木原館

述べ38城。
[2020.12.31(Thu) 16:10] お城情報 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 「水戸の江戸時代」を作った江戸氏に関する展示会 

2020年12月28日 ()
水戸市埋蔵文化財センター企画展『江戸氏の野望』へ行ってきました。「なかなか通好み」と誰かさんが言っていた様に、佐竹氏の影に隠れがちではありますが、160余年に渡る「水戸の江戸時代」を作った波乱万丈の一族の通史が見えてくる展示です。年内は終了しましたが、まだまだ年明けから2月21日まで開催は続きます。
2012271.jpg 2012272.jpg
[2020.12.28(Mon) 12:33] 展示会・セミナー | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 千葉氏の歴史を概観 本佐倉城講演記録集 

2020年12月22日 ()
以前、知人より頂いていたシンポジウムの報告書ですが紹介するのが遅くなりました。

2004101.jpg本佐倉城跡国史跡指定20周年記念事業講演会 記録集
『敵を阻む城、にぎわう城下』 佐倉市・酒々井町 2020年
〜戦国時代の本佐倉城と千葉氏の歴史〜

市村高男先生の基調講演「室町・戦国期の千葉氏と本佐倉城跡ー地域からの視点で全体を見るー」はたいへんボリュームのある内容で、これだけで千葉氏の歴史を概観できる論文になっている。

一部にだけ配るのではもったいない内容で、一般書籍として市販するべきだと感じる。
[2020.12.22(Tue) 00:00] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 鎌倉権五郎の墓参り 

2020年11月27日 ()
これも別のところに書いたのと同じ内容ですが、こちらでも紹介しておこうと思います。

先日聴講した、高橋修先生の相模大庭一族に関する講演の中に鎌倉権五郎景正が登場しました。牛久の桂川のほとりに墓があることをかなり以前に郷土史の師匠大竹房雄先生からお聞きして、今度いっしょに見に行きましょうと言いながらついに果たせぬ約束になっていました。ということで、休日の朝のうちに歌舞伎『暫』を見て、午後に現地へ行って来ました。話は逸れますが、この『暫』の配役がすごかった。十二代目團十郎、二代目松緑、七代目梅幸、十六代目仁左衛門、十七代目羽左衛門、六代目歌右衛門、初代辰之助、、、と、卒倒しそうな顔ぶれです。

2011163.jpg権五郎が目を洗ったというおみたらしの池
 後三年の役で手柄を立てた後、鎌倉へ帰る途中、敵清原方の鳥海弥三郎に右目を射抜かれるが、ひるまず弥三郎を打ち倒し、怪我の手当てをするため見つけたのが「おみたらしの池」。現在は窪地だけが残っています。裏の竹藪の奥に、抜いた矢を納めたという矢の根神社があります。

2011162.jpg桂川のほとりにある鎌倉権五郎の墓
 目を洗った後、鎌倉へ向かうが力尽きて川へ落ちて果ててしまったということで、その場所に墓が建っています。

2011164.jpg位置関係図
 鎌倉権五郎の墓と伝わる場所はこの他にも、三重県鈴鹿市矢橋町の大日堂跡、長野県飯田市上郷飯沼の雲彩寺にもあるということです。ここ牛久の場合は、南側を鎌倉街道が通ることから、権五郎伝説が生まれたのかもしれません。
[2020.11.27(Fri) 13:42] 散策 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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リストマーク 享徳の乱に始まった戦国時代の終焉 

2020年11月01日 ()
他所にも書いた同じような内容だがこちらでもご紹介しておこう。

2010262.jpg列島の戦国史⑦
『東日本の統合と織豊政権』 竹井英文著
           吉川弘文館 2020年 2500円

ヤブレンジャーの若きアイドル竹井英文先生の新著。ご専門の文献史学の立場から古文書を証拠にしての論考には説得力と臨場感があるだけでなく、文章が読みやすく分かりやすいという親しみやすさが加わり、いまや売れっ子歴史学者に名を連ねられ、祝着至極。

さて、本書はどうかというと、ご本人もあとがきに書かれているが、こういう通史物は事実の羅列に終始し退屈になりがちで、確かに最初の2章は目まぐるしく入れ替わる勢力争いの流れに着いていけずにいたが、有名武将たちの気持ちの表れたユーモラスな箇所を古文書から抜き出しているのは竹井氏らしい工夫だと感じられた。例えば、
・武田信玄に蒲原城をを落とされた北条氏政「余りに恐怖」
・上杉謙信に援護要請を無視された北条氏康の恨み節「御加勢一途にこれ無き故、かくのごときの儀、是非無く候」
・自分の密書を人前で回覧した太田三楽斎に激怒する謙信「美濃守の事は天罰者」
・信玄と同盟を結んだ氏政の行動に怒った謙信は繰り返し「馬鹿」と罵倒
・信玄の行動に怒った信長は「前代未聞の無道者」「侍の義理を知らず」と批判
・信玄と信長の同盟破綻を知った謙信「信玄運の極み」「信玄蜂の巣に手を指し」「信玄に汗をかかするべく候」
・佐竹方にも勝てない氏政が自分と戦うなど「腹筋に候」と侮る謙信
・謙信は信玄を追い詰めたらその足で氏政を「蹴倒す」と豪語
・謙信は兵糧の搬入に失敗した家臣を「佐藤ばかもの」と激怒
などなど、歴史ドラマではかっこいいヒーローといえども人の子、怒ったり笑ったりぼやいたりしている姿が目に浮かんでくる。
その後の3章は社会構造やインフラや経済活動に関する内容で面白くなったので引き続き読み進めそうだ。
[2020.11.01(Sun) 00:00] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0) 見る▼
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